(一社)出雲市建設業協会では12月8日(月)に平成26年度第1回目の建設工事現場の安全パトロールを実施しました。
当日は当協会より今岡会長、福代副会長、安全委員8名、永岡事務局長の11名と工事発注機関である出雲市役所から2名、出雲労働基準監督署から安全専門官1名のご参加を頂き、総勢14名のメンバーが2班に分かれ、計7現場をパトロール致しました。


佐田町の現場では周辺にまだ積雪も見られ、ぬかるんだ状態で歩行にも苦労されたようでした。
今回のパトロールでの気づき点を以下に記載しました。
◇良かった点
@発電機が油艇の上に設置され、油漏れ対策が万全にとられていた。
A工事の途中段階でも従来のKY活動からリスクアセスメントKYに切り替えての安全活動が実施され、安全意識の向上、改善の跡が伺えた。
Bヒヤリハット事例のイラスト集がA3サイズにラミネート加工され、工事関係者の目にとまり易い現場事務所や喫煙場所、トイレ内に掲示されていた。また作業手順書の作成に於いても工種ごとに具体的な作業状況の写真を添付するなど「安全の見える化」を積極的に推進されていた。
C学童など歩行者の多い場所での作業に於いて、歩道と車道との境界線上にフェンスタイプのバリケードを設置し、より明確な区分けで歩行者への安全配慮が感じられた。
◇改善を要す点
@各種作業主任者を選任されている現場に於いて、その職務内容を明示し、関係者に周知していない現場がありました。【労働安全衛生規則第18条】にも記載されている事項ですので、抜かり無く表示をお願いします。
A路肩を明示する路肩旗(桃太郎旗)が路肩ぎりぎりに立てられるケースが見受けられますので、安全を見込んでもう少し内側に設置して下さい。
B昇降設備の設置が不備な現場がありました。高さ又は深さ1.5mを超える個所での作業では労働者が安全に昇降するための設備等を設ける必要がありますので確実に設置して下さい。【同第526条】
C駐車中のバックホウの排土板が上がったままのものがありましたので、確実に地面に下ろしておいて下さい。
D片側交互通行規制を敷いた現道作業に於いて、一般通行車両から停止位置が不明瞭になっている現場がありました。停止線や明示看板を設置して一般車から判り易いような安全対策をお願いします。
E安全関係書類はじめ現場の関係書類の記録、保管については、日頃から日付、確認欄の記入を確実に行ない、書類別にファイリングして保管されることが望まれます。
以上今回の安全パトロールでの気づき事項を記載しました。
各社さまに於かれましては、これから本格的な繁忙期を迎えますが、毎日の安全活動を通して、的確な指導を行なって頂き、無災害での完成、引き渡しをお願い致します。
最後になりましたが、このたびご協力、ご対応頂きました現場の皆さまに対し、厚く御礼申し上げます。
「ご安全に!」
安全委員会委員長 和田 豊