当日は当協会から福代副会長、安全委員9名、事務局の11名と工事発注機関である出雲市役所から2名、出雲労働基準監督署から安全衛生課長のご参加を頂き、2班に分かれて7現場を巡回しました。
7現場の内訳は建築現場1個所と土木現場6個所(道路改良2、下水関連2、橋梁及び舗装各1)でした。
今回のパトロールでの気づき事項を以下に記載しました。
◇良かった点
@住宅密集地での現場では注意看板やステッカー類を要所に設置され、公衆災害防止対策が良好にとられていました。
A足場への立入場所にセンサーボイス機能で安全帯装着を義務付け、足場上での作業に対する作業員への安全配慮が随所に施してある良好な現場がありました。
Bユニットハウスや仮設トイレ、看板類の飛散防止対策がどの現場でも厳重に取られており、良好でした。
C持込重機にも過積載防止の工夫を凝らしたイラストが貼り付けられ、積極的な啓発活動が確認できた現場がありました。
D随所にカラー刷りで作成した安全書類があり、第三者が見ても判り易く、好印象を受けた現場がありました。
◇改善を要す点
@前回同様に足場階段の「一段目のステップ」が高過ぎる設備があり、改善をお願いした現場がありました。
A足場の法改正で、足場の組立て、解体、変更後、次の作業を開始する前に元請業者の点検や必要に応じた修理及びその記録保管が必要となり、その改正に沿った書類の整備をお願いした現場がありました。
B仮設電気の分電盤の施錠もれや緊急時連絡表に発注者への夜間の連絡先の記載もれの現場がありました。
このほか職長教育受講修了証の確実なチェック、毎日のKY活動の中で作業手順書を再確認することや、毎月の安全訓練でも作業手順書を活用し、実際に則した手順書での作業を行なって頂きたいとの監督署からの指導もありました。
会員各社の現場担当者さまにおかれましては、年が明け、いよいよ正念場となりますが、悪天候等作業環境に応じた適切な安全指導、安全衛生活動を励行し、無災害での完成、引き渡しをお願い致します。
最後になりましたが、このたびご協力、ご対応頂きました現場の皆さまに対し、厚く御礼申し上げます。
「ご安全に!」
安全委員会委員長 和田 豊


